【内分泌・ホルモン】理学療法士 PT国試 過去問 つめあわせ

ホルモン

今回はホルモン問題実践編!

ということで、国試問題を解説していきたいと思います!

 

 

 

勉強が足りないなと感じたところは

 

該当の記事へのリンクを貼りますので

復習に使ってください!

 

それでは

今回はPTさんの問題を寄せ集めてみました

 

他職種でもすごく勉強になる内容になっていますので

 

記事をなんとなく眺めるだけでも勉強になると思います!

 

 

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過去問に挑む時は国試用ノートを用意! 

その前に過去問題を解く場合の

勉強方法についておさらいです 

 

 

間違った文章の「間違いを訂正」する

・覚えていない知識はノートに必ずメモしておく

  

これが基本です

 

 

 

もう一つ、選択肢を考える時の基本的な考え方

  • はっきりわかる知識から、正誤判定する

  

わかる選択肢から判定しましょう

 

 

 

 

 

 

内分泌異常と病態の組み合わせで正しいのはどれか

  1. 抗利尿ホルモン分泌亢進-尿崩症
  2. 甲状腺機能亢進症-アジソン病
  3. 成長ホルモン欠損-先端巨大症
  4. 副甲状腺機能低下-テタニー
  5. 副腎皮質機能低下-クッシング症候群

 

 

 

 

 

 

 

病気とホルモンの関係についてですね

ホルモンのことか、病気のこと

どちらかがわかっていれば答えにグッと近づきます

 

 

 

 

 

1.抗利尿ホルモン分泌亢進減少-尿崩症

抗利尿ホルモンはバゾプレシンのことですね

水分量を調節し、 尿の量を抑える役割がありますね

 

尿崩症は多尿・頻尿となる症状なので

 

トイレを我慢する子供のイラスト

バゾプレシンが亢進するということは

尿の量は減る方向にいくことになるので

  

尿崩症の場合は、バゾプレシン減少

となりますね

 

2.甲状腺機能亢進症-アジソン病

  • 甲状腺機能亢進はバセドウ病
  • アジソン病は副腎皮質機能低下症

 

この2つは国試に出てくる頻度の高い病気ですね

  

 

 

 

3.成長ホルモン欠損過剰-先端巨大症

先端巨大症は、別名:末端肥大症 ともいい

手足や顔の一部が、ゴツゴツと大きくなってしまう病気ですね

これは成長ホルモンが腫瘍などによって過剰になるためです

 

 

4.副甲状腺機能低下-テタニー

テタニーとは低カルシウムによって起こる

痺れのような症状をいいます

 

カルシウムCaの調整といえば

  • 副甲状腺-パラトルモン-Ca上昇
  • 甲状腺 -カルシトニン-Ca低下

 

副甲状腺機能が低下

→パラトルモン低下

→カルシウム低下

→テタニー症状

ということでこの選択肢が正解です

 

テタニーという言葉を知らなければ

まずは他の選択肢の正誤判定をして、

消去法で選ぶ、ということもできます

 

 

 

 

5.副腎皮質機能低下-クッシング症候群

クッシング症候群はコルチゾールが過剰になってしまう病気ですね

コルチゾール=糖質コルチコイド

高血糖や高血圧を特徴とします

 

  • 副腎皮質機能低下はアジソン病
  • 副腎皮質機能亢進はクッシング症とアルドステロン症

 

 

内分泌機能と疾患の組合せで正しいのはどれか

  1. 甲状腺機能低下症-尿崩症
  2. 甲状腺機能亢進症-クレチン病
  3. 下垂体後葉機能低下-糖尿病
  4. 副腎皮質機能亢進-Cushing症候群
  5. 副腎髄質機能亢進-Basedow病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.甲状腺機能低下症-尿崩症

  • 甲状腺機能低下-橋本病
  • 尿崩症-バゾプレシンの減少

 

 
2.甲状腺機能亢進症-クレチン病

・甲状腺機能亢進といえばバセドウ病ですね

クレチン病というのは先天性甲状腺機能低下症のことです

橋本病後天性で甲状腺機能が低下します

 

細かく覚えなくてもよいので、

甲状腺の機能低下するものとして、

橋本病・クレチン病をおさえておけばよいでしょう

 

 

 


3.下垂体後葉機能低下-糖尿病

下垂体後葉の分泌しているホルモンは

バゾプレシンとオキシトシンですが

糖尿病に直接的な関係はないといえるでしょう

 

 

 

 


4.副腎皮質機能亢進-Cushing症候群

副腎皮質機能亢進-コルチゾール分泌過剰

ということでクッシング症で正解です

 

 


5.副腎髄質機能亢進-Basedow病

バセドウ病ー甲状腺機能亢進 

 

副腎髄質で分泌されるホルモンは

アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミン

これらをまとめて、カテコラミン(カテコールアミン)といいます

カテコラミンを過剰分泌する腫瘍を褐色細胞腫といいます

 

 

 

内分泌器官と分泌されるホルモンの組合せで誤っているのはどれか

  1. 松果体 - メラトニン
  2. 視床下部 - ソマトスタチン
  3. 副腎髄質 - コルチゾール
  4. 下垂体前葉 - 成長ホルモン
  5. 下垂体後葉 - バソプレシン

 

 

 

 

 

 

 

1.松果体 - メラトニン

松果体については記事としてまとめてはいないのですが

脳の内部に存在する内分泌器官で

概日リズム(朝と夜の判断、いわゆる体内時計)

の調節を行っています

この機会に名前くらいは覚えておきましょう

 

 


2.視床下部 - ソマトスタチン

 

 

 


3.副腎髄質 - コルチゾール

コルチゾールは副腎皮質です!

皮質と髄質はごちゃごちゃになりやすいので

こういった正誤問題に出やすいです

 

 

 


4.下垂体前葉 - 成長ホルモン

 

 


5.下垂体後葉 - バソプレシン

 

 

 

 

同一の臓器から分泌されるホルモンの組合せで誤っているのはどれか

  1. アルドステロン - コルチゾール
  2. インスリン - グルカゴン
  3. エリスロポエチン - レニン
  4. オキシトシン - バソプレシン
  5. カルシトニン - パラトルモン

 

 

 

  

 

 

 

 

 

なかなかおもしろい問題です

各臓器で分泌されるホルモンをしっかり

理解していれば解ける問題ですね

 

先に答えだけ示すと

 

  1. アルドステロン-コルチゾール 副腎皮質
  2. インスリン-グルカゴン 膵臓
  3. エリスロポエチン-レニン 腎臓
  4. オキシトシン-バソプレシン 下垂体後葉
  5. カルシトニン-パラトルモン 甲状腺と副甲状腺

ということで誤っているのは5番ですね

 

 

エリスロポエチンというのは

赤血球を増やすためのホルモンです

腎臓は血液量に敏感なセンサーをもっているため

レニンと同様に腎臓が血液を増やす減らすという命令をだすんですね

 

 

 

内分泌物質の作用で正しいのはどれか

  1. インスリンはグルコースの細胞内取り込みを阻害する
  2. 上皮小体ホルモンは血中Caを低下させる
  3. 甲状腺ホルモンは基礎代謝率を増加させる
  4. バソプレシンは尿量増加に働く
  5. グルカゴンは糖新生を阻害する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.インスリンはグルコースの細胞内取り込みを阻害促進する

インスリンは血糖値を下げるホルモンですが

血糖値を下げる=血液中の糖を細胞内に取りこむこと

というように理解しましょう

そうなると、選択肢は阻害でなく促進します

 

 


2.上皮小体ホルモンは血中Caを低下増加させる

上皮小体=副甲状腺です

つまりは、パラソルモンなので、Ca増加ですね

パラソル→ ☂ → 上矢印 Ca上昇!

といった具合で覚えるとイメージしやすいかもですね

 

 


3.甲状腺ホルモンは基礎代謝率を増加させる

甲状腺ホルモンは

  • T3はトリヨードサイロニン
  • T4はサイロキシン(チロキシン)

1番の役割は 代謝の亢進です

この選択肢は正しいので正解ですね

 

 

 


4.バソプレシンは尿量増加に働く

バゾプレシンは抗利尿ホルモン

尿量を抑える働きがあります

尿量を低下とまでは言いませんが、増加に働くというのは間違いです

 

 

 

 


5.グルカゴンは糖新生を阻害促進する

グルカゴンは膵臓のα細胞から分泌されます

グルカゴンの役割は 血糖値の上昇

そのために行われるのが糖新生です

 

糖新生というのは

肝臓に蓄えられたグリコーゲン

グルコース(ブドウ糖)に変換して血糖値をあげることです

 

 

 

 

 

ホルモン分泌について正しいのはどれか

  1. プロラクチンは乳腺から分泌される
  2. エストロゲンは下垂体ホルモン分泌を促進する
  3. 性腺刺激ホルモン放出ホルモンは下垂体から分泌される
  4. 黄体化ホルモンはプロゲステロンの分泌を促進する
  5. 卵胞刺激ホルモンは卵巣から分泌される

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.プロラクチンは乳腺下垂体前葉から分泌される

プロラクチンは母乳の分泌に関わるホルモンですが

分泌するのは下垂体前葉です!

 

 

 

 
2.エストロゲンは下垂体ホルモン分泌を促進する

エストロゲンはいわゆる女性ホルモンのひとつです

下垂体ホルモンというくくりがまず曖昧です

直接の関係性は薄いので✕でいいでしょう

 

 

 
3.性腺刺激ホルモン放出ホルモンは下垂体から分泌される

○○ホルモン放出ホルモンは視床下部!

手っ取り早く覚えてしまうならこの覚え方も有効です。

 

 

 

 
4.黄体化ホルモンはプロゲステロンの分泌を促進する

黄体化ホルモン=黄体形成ホルモンです

黄体形成ホルモンは下垂体前葉でした

 

 

プロゲステロンは別名:黄体ホルモン といいます

黄体ホルモンは卵巣から分泌されます

 

分泌の流れとして

下垂体前葉:黄体形成ホルモン

卵巣:黄体ホルモン=プロゲステロン

 

という流れがありますので、

この文章は正しいと判断します

 

 

 

 
5.卵胞刺激ホルモンは卵巣下垂体前葉から分泌される

○○刺激ホルモンは脳下垂体前葉!

ちなみに、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン

などもあります

 

 

 

正しいのはどれか

  1. 交感神経興奮はエピネフリン分泌を促進する
  2. 血糖値上昇はグルカゴン分泌を促進する
  3. 副交感神経興奮はインスリン分泌を抑制する
  4. 血中Ca濃度の低下はカルシトニン分泌を促進する
  5. 性腺刺激ホルモン放出ホルモンは下垂体から分泌される

 

 

この問題についてはこちらの記事で解説しています↓

 

 

 

 

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1問から学べる知識の質を高めよう

ここで出した問題は国家試験のほんの一部にすぎません

 

 

しかし

 

 

重要なポイントをしっかり押さえるべき問題が多いです

 

 

つまり

 

 

今回見たような問題を

 

聞き方を変えながらも似たような問題が出る可能性は高いということです

 

 

 

 

そのために必要なのは

 

 

 

知識の定着です

 

 

 

知識を定着させるには

 

くり返す

 

ただそれだけです

 

質の高い勉強方法で

繰り返しの回数を減らすことは可能です

 

 

 

そのために、ひたすら読む人、ひたすら書く人

いろいろあるとは思いますが、

 

とにかく大事なのはやることです!

 

 

頑張ってコツコツ毎日少しでも!

一緒にがんばっていきましょう!

 

 

 

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