国家試験勉強は過去問から
国家試験勉強の効率を上げるために必要なことはなんでしょうか?
結論から言ってしまいます。
それは、「過去問」です。
まずは過去問をマスターする以外あり得ない。そう断言します。
AIによる出題予測「未来問」
AIによる出題予測「未来問」 というAIシステムがあるそうです。
国家試験の中でも最難関と言われている「司法試験」
AIを用いて過去の出題傾向を学習させ、国家試験問題の予測させ、予想問題を作成しました。
その結果、最難関である司法試験の問題であるにも関わらず、
60%の出題予測的中率を叩き出したのです。
これが何を表しているのか、
法律も医療も覚えなければいけないことが、数年ですぐに変わることはないんです。
よく考えると当たり前ですね。
たった数年で法律や医療の根本が変わってしまっては世界が成り立たないです。
このように、医療系国家試験に必要な根本的な知識、
特に基礎医学に関してはほぼ変わることはありません。
すなわち!
医療系の国家試験において、
基礎医学をマスターすることがいかに重要か、おわかりいただけたかと思います。
質問の仕方は多少変わっても、覚える知識は一定なのです。
まずは過去問を見ていくことから始めましょう!
- でも国試の過去問題集なんて分厚すぎて読む気もしない…
- 実際どこが重要なのかよくわからない…
- 学校の先生はとにかく頑張れというばかり…
そうやってモチベーションが上がらないままの人も多いのではないでしょうか?
モチベーションが上がらないのは勉強の仕方がイメージできていないからです。
勉強の仕方をイメージし、
とにかくあとは自分の力でやるだけだ!
という状態にできるよう学んでいきましょう!
実際の過去問の勉強のしかた
では実際に過去問の勉強の仕方を説明していきます。
胆汁について正しいのはどれか
- pHは酸性である
- 消化酵素が含まれる
- 胆細管から分泌される
- 総胆管から小腸内に排出される
- 小腸内の胆汁は大半が大腸で再吸収される
こちらは理学療法士国家試験の過去問題です。
基本的な医学知識なので、全ての職種で覚えるべきことでしょう。
さて、この問題の正解は4です。
胆汁は総胆管から小腸内に排出されるのか~
へーなるほど。これだけメモしとこ。
これで終わってはダメなんです!
- 正しい文章はどれか
- 誤っている文章はどれか
この2つの聞き方は国試のド定番です。
これは逆にいうと
・正しい文章はどれか → 正解以外は誤っている
・誤っている文章はどれか → 正解以外は正しい文章である
ということですね。
もう一度問題を見てみましょう。
胆汁について正しいのはどれか
- pHは酸性である
- 消化酵素が含まれる
- 胆細管から分泌される
- 総胆管から小腸内に排出される
- 小腸内の胆汁は大半が大腸で再吸収される
間違った文章の「間違いを訂正」する
1.pHは酸性である →アルカリ性
2. 消化酵素が含まれる → 胆汁に消化酵素は含まれていない!(超重要)
3. 胆細管から分泌される →総肝管
5. 小腸内の胆汁は大半が大腸で再吸収される →小腸
ノートに問題を書き写し、
誤った箇所に線を引き、
右側に訂正した答えを書く
※国試終盤で時間がない人は問題集に直接書き込んでいいです
これが国試問題の基本的な書き込み方法です。
ここからが更に大事です。
この書き込みを単純な一つの知識として見てはいけません。
1.pHはアルカリ性である → なぜか
→ 胆汁の役割は
一緒に分泌される膵液の消化を手助けすることである
→ 膵液に含まれる主な消化酵素にトリプシン・リパーゼがあり、
至適pHは約8(アルカリ性)である。
トリプシンはタンパク質を、リパーゼは脂肪を分解する。
2. 胆汁に消化酵素は含まれていない!(超重要)→ なぜか
→胆汁自体は消化を行っているわけではない、
上記1のpHの調整の他に、
乳化という
脂と水を混ざりやすくする効果を担っている。
この乳化作用によって、膵液と油を混ざりやすくして、脂肪の分解酵素リパーゼを働きやすくしているわけです!
3. 胆汁は総肝管から分泌 →そもそも胆汁を作っているのは肝臓である、肝臓で作られた胆汁は胆嚢に貯められて、食事をすると膵液と共に十二指腸へ排出される
まとめると
肝臓で胆汁生成
→ 総肝管を通り胆嚢に貯蔵
→ 食事をすると胆嚢から総胆管を通り十二指腸へ排出
4.の選択肢で言っている小腸とは十二指腸のこと。
小腸とは「十二指腸・空腸・回腸」の3つの総称である。
※少し引っ掛けに近い選択肢でやや難しい
5. 小腸内の胆汁は大半が小腸(正確には回腸)で再吸収される
→胆汁は役割を終えると小腸で吸収され、またリサイクルされる。
この一連の流れを胆汁の「腸肝循環」 という。
※腸と肝臓をぐるぐる回ってリサイクルされるということ。
知らない知識はいくつありましたか?
このようにたった一つの問題でも、
出てきた用語に対して、
なぜそうなるのか、
解説を作ることでどんなパターンにでも対応できる力が身につくのです。
現在の国家試験の過去問題集で、
1つの問題を深く掘り下げて解説してるものはあまり多くありません。
この国試かけこみ寺では1問毎に問題を掘り下げて、
たくさんの知識をつけることに馴れてもらうことを目標にしたいと考えています。
決して簡単、お手軽、と言える方法ではないかもしれませんが、
確実に実になる勉強方法を紹介していきたいと思いますので、
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国家試験絶対合格しましょう!
ではでは!
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