下垂体後葉ホルモン【バゾプレシンとオキシトシン】
脳下垂体とは
脳下垂体とは
脳の直下についている
内分泌器官です
内分泌はすなわち
ホルモンの分泌でしたね
下垂体は前葉と後葉というパーツに分かれています
特に、下垂体後葉から出る2つのホルモンは
絶対に覚えてしまいましょう
2つのホルモンは
- バゾプレシン
- オキシトシン
です
下垂体後葉ホルモンは
国試勉強で必ず覚えるべきホルモンです
語呂合わせで
「後ろにオバちゃん」と覚えましょう!
バゾプレシン(抗利尿ホルモン)
バゾプレッシンともいいます
アミノ酸が繋がった、ペプチドでできている
ペプチドホルモンです
バゾプレシン(=抗利尿ホルモン)の役割は
・尿の量を抑えること
抗利尿の名前の通り
おしっこを出過ぎないようにするわけです
具体的には
- 水を再吸収する
作用があります
国試に狙われやすいホルモンのポイントは
- どこから分泌されるのか
- 過剰もしくは不足するとどういう病気になるか
これが全てといってよいでしょう
※実はもう一つ、
・ペプチド(タンパク質)なのか、ステロイド(脂質)なのか
何でできているのかというポイントもあります
さて、バゾプレシンですが
不足・低下した場合に
尿崩症
という病気になります
水分の調節が効かないため
何度もトイレに行き、多尿になってしまう症状があります
もう一つ、臨床検査技師・看護師を目指す方は必ず覚えてほしい病気があります!
ADH不適合分泌症候群(=SIADH)です
文字だけだといまいちよくわからないですが
整理すると…
ADHが不適合に分泌される
=ADHが必要ないのに分泌されてしまう
=ADHが過剰になる病気!
とシンプルに覚えてしまえばよいのです
ADHが過剰である、ということは
尿の水分再吸収が高まり過ぎて、
体の中は水で薄まります
その結果
・尿量減少(濃縮される)
・低Na血症(水で薄まるため)
たまに、問題の選択肢に出てくる病気なので
頭のすみっこに入れておきましょう!
オキシトシン
2つ目の下垂体後葉ホルモンは
オキシトシンです
オキシトシンもペプチドホルモンです
オキシトシンの役割は
子宮の収縮や、母乳の分泌など
出産時に重要なホルモンです
詳細な役割は詳しくわかっていない部分もあるため
ざっくりと覚えれば大丈夫です
バゾプレシンの方が問題で出てくる頻度は多い印象ですね
下垂体後葉から分泌されるホルモンはどれか.2つ選べ【PT】
- Growthホルモン
- プロゲステロン
- オキシトシン
- アルドステロン
- バソプレシン
答え以外の選択肢に出ているホルモンは
今後記事を増やしていきますので
その時にまた勉強しましょう!
下垂体後葉ホルモンはどれか【MT】
- 成長ホルモン
- プロラクチン
- バゾプレシン
- 甲状腺刺激ホルモン
- 副腎皮質刺激ホルモン
下垂体後葉ホルモンは非常に覚えやすく
2つだけです
ホルモンの勉強はここから始めていきたいところですね
下垂体後葉ホルモンの重要ポイントまとめ
バゾプレシン
- 別名:抗利尿ホルモン
- 不足・低下すると尿崩症
- ペプチドホルモンである
オキシトシン
- 役割は子宮の収縮や母乳分泌
- ペプチドホルモンである
まずは、覚えやすいところからコツコツ覚える
国家試験勉強の鉄則です
漠然とした勉強法でなく
これだけでも覚える!
と決めたことを覚える
それが一歩前進することに繋がります
頑張っていきましょう!
ではでは!
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