【第66回臨床検査技師国家試験】PM58, 62, 64, 66の問題をわかりやすく解説

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国試かけこみ寺です!

令和2年2月19日(水)に実施された

臨床検査技師国家試験問題について

一部の分野をわかりやすく解説していきます!

問題(+別冊)と解答は厚生労働省のHPで公開されています

※以下の問題の出典は全て、厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-07.html)で公開している問題を引用しています。

問題に対する解説は国試かけこみ寺のオリジナルとなります。

 

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MT66-PM58 腫瘍と免疫組織化学的マーカーの組合せで正しいのはどれか。

1.肺 癌ー エストロゲン受容体ER
2.乳 癌 ーAFP
3.消化管間質腫瘍 ーc-kit
4.大腸癌 ーPSA
5.B 細胞リンパ腫 ーCEA

いわゆる腫瘍マーカーですね

これは基本的にノートなどにまとめて

覚えていくしかありません!

 

今回はとりあえず選択肢にあるものを見ていきましょう

特に出現頻度が高めのものには赤線を引いています

 

1.肺 癌 のマーカーは癌の種類にもよりますが

CEA 、CYFRA、Pro-GRPなどがあります

ただし、肺癌マーカーの特異性は低く他の癌でも見られます

 

エストロゲン受容体(ER)はその名前の通り

乳癌や子宮体癌などに多いです

 


2.乳 癌

乳がんのマーカーにはCA15-3があります

さらに乳がんで重要な指標はHER2という遺伝子です

全ての乳がんに陽性となるわけではありませんが

ハーセプチンという抗癌剤はHER2を標的としています

 

AFP(アルファフェトプロテイン)

肝細胞癌などに見られます

 

 
3.消化管間質腫瘍 c-kit

この問題の正解は3.になります

c-kitとは 消化管間質腫瘍(GIST)の診断に用いられます

GISTとは胃や腸(消化管)の壁に発生する腫瘍です

 


4.大腸癌マーカーはCEAやp53が挙げられますが

これらのマーカーの特異性はそれほど高くありません

 

PSAは前立腺癌です

出現頻度は高いので覚えましょう

 

5.B 細胞リンパ腫のマーカーはCD20、CD79aなどがあります

 

CEAは特異性が低く、先程書いたように

肺癌、大腸癌などで見られます

 

MT66-PM62 過分葉好中球が認められる欠乏症はどれか。

1.ビタミン B1
2.ビタミン B6
3.ビタミン B12
4.ビタミン C
5.ビタミン K

 

過分葉とは核がいくつものパーツに別れたように見えることです

(実際の写真は教科書やググって確認してみてください)

 

このような細胞の核の形成に関わるビタミン

ビタミンB12葉酸です

これらのビタミンの役割はDNAの合成です

これによって核の形がおかしくなってしまうのですね

 

さらにビタミンB12や葉酸の欠乏は悪性貧血を引き起こします

悪性貧血は巨赤芽球性貧血に分類されます

↓詳しくは以下の記事で解説しています

 

 

MT66-PM64 血小板顆粒に含まれ、血管の収縮作用をもつのはどれか。

1.セロトニン
2.P-セレクチン
3.フィブリノゲン
4.トロンボスポンジン
5.β-トロンボグロブリン(β-TG)

 

血小板顆粒に含まれている物質について

まとめていきましょう!

 

選択肢にあるものは

全て血小板顆粒に含まれる物質です

 

血小板の顆粒には2種類あります

濃染顆粒

α顆粒

 

この顆粒の中に含まれる物質をまとめていきます

 

濃染顆粒に含まれる物質とその役割

・セロトニン血管の平滑筋収縮作用、血小板凝集惹起

ATP, ADPー血小板凝集の惹起

・Caイオンー凝固因子

 

 

α顆粒に含まれる物質とその役割

フィブリノゲン、第Ⅴ因子ー凝固因子

β-TG、PF4ー血小板の固有タンパク質

(凝固亢進→血小板の崩壊に伴って見られると考えれば良い)

VWF(フォンヴィルブランド因子)、P-セレクチン、トロンボスポンジン(TSP)

ー血小板の粘着性糖タンパク質=血小板凝集に必要な因子

・PDGFー血小板由来成長因子

・アルブミンー全身に存在するタンパク質

 

特に重要なものにはラインを引いていますが、

まずは濃染顆粒に含まれるものを覚えましょう

 

濃染顆粒に含まれるセロトニンやADPが血小板凝集を惹起します

 

そしてセロトニンには血管の収縮作用もあるため

問題の答えは1となります

 

 

MT66-PM66 赤血球に出現する封入体はどれか。2つ選べ。

1.中毒性顆粒
2.Döhle 小体
3.Russell 小体
4.好塩基性斑点
5.Schüffner 斑点

 

血球に特徴的な構造物・封入体について

選択肢にあるものをまとめていきたいと思います!

 

1.中毒性顆粒

炎症性疾患で、好中球に見られる

 
2.Döhle 小体(デーレ小体

好中球に見られる好塩基性斑点

骨髄異形成症候群;MDS などで出現

 

 
3.Russell 小体(ラッセル小体

形質細胞に見られる

多発性骨髄腫などで出現

 

 
4.好塩基性斑点

赤血球に見られる青い斑点

鉛中毒などで出現

 

 
5.Schüffner 斑点

赤血球に出現し、疾患は三日熱マラリア

出現頻度は高いです、覚えましょう!

 

 

今回は血液系メインでした!

読んでいただきありがとうございます!

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