臨床検査技師をメインとした国家試験の解説サイト
国試かけこみ寺です!
今回は、病院実習に備えた「血液検査(化学)の項目」についてのまとめリンクを作成しました!
病院実習に備えて
・どんなことを聞かれるんだろう…
・基準値を知らないと怒られちゃうのかな…
このような疑問を持った学生さんのための記事です!
もちろん血液データの解釈は、結果的には国家試験に必要な知識に直結しますから
臨床化学の基準値・臨床的意義を再確認することは重要です
まずは実習に行くにあたっての心構えとしては
・怒られるのは当たり前
・失敗から学べば良し
このマインドを持つことが大事です
先輩から色々話を聞いている人もいると思いますが
あまり怖がらずに気軽にいきましょう!
皆さんはあくまで学生ですから、失敗や知らないことは仕方ありません
大事なのは、失敗から学ぶことなんです
常にこの考え方で、病院実習を乗り切って欲しいと思います!
病院実習で血液データはどこまで読めるべき?
結論から言ってしまうと、完璧にデータを読める必要はありません!
ただし、パニック値と臨床的意義は知っておくべき
となります
(※ パニック値とは、基準範囲を大きく逸脱した検査値のことです=低すぎるか、高すぎる値)
病院実習に行く皆さんは学生という立場ですから、もちろん最低限の知識はもっていくべきかもしれません
しかし、それができてないからといって、嫌味を言われたり、怒られても過度に気にしないようにしましょう
病院で働いている技師さんもかつては学生だったのです
そして、その時に完璧にデータを読めていた人などほとんどいません
怒られたならその場でメモを取り、覚えてしまえば良いのです
そこが現場での実習の醍醐味ともいえます
とはいえ、やっぱり怒られるのは嫌という人もいると思いますので
国家試験ベースで、臨床化学の血液データにおける重要ポイントを以下にまとめています!
ちなみに、現場の検査結果表示画面では、基準値から外れていれば「↑、↓」などのマークが出るのが一般的です。いきなり数値だけを見せられて質問されるようなことはあまりないと思います。
※ 基準範囲の細かい数値は施設によって異なります(国試レベルで覚えやすいよう数値を丸めています)
※ 以下、リンクのパニック値は臨床検査のガイドライン 2005/2006 を参考文献としています
Na, K
ナトリウム・カリウムは基本中の基本です
確実に覚えておくようにしましょう!
Cl, Ca, P
Cl(クロール、クロライド、塩素ともいう)、カルシウム、リンです
これらは聞かれると意外と戸惑ってしまう項目かも知れません
ぜひチェックしてみてください!
Glu, HbA1c
グルコース・HbA1c(ヘモグロビンA1c)です
糖尿病検体は病院実習中にかなりの確率で目にすると思います
重要ポイントが心配な方はチェックしておきましょう
TP, Alb, グロブリン
タンパク質は、血液データの基本中の基本です
アルブミンとグロブリンの臨床的意義は特に重要です!
酵素(AST, ALT, γ-GT, ChE, LD, CK, ALP, AMY)
酵素は種類が多いですが、国試的にも非常に重要になります
病院実習中にパッと意義を答えるのは難しいかも知れませんので
しっかり予習をしていくとよいでしょう
非蛋白性窒素(クレアチン、クレアチニン、BUN:尿素窒素)
主に腎機能に重要な項目です
腎機能低下の検体もほぼ確実に目にする機会があると思いますので
チェックしておくことをおすすめします!
ビリルビン
ビリルビンについては、直接ビリルビンと間接ビリルビンの臨床的意義について、理解し説明できることが極めて重要です
おわりに
ここまで書いてきて言うのもなんですが
事前に知識をつけるのも大事ですが、現場でしっかりと見て覚えて学ぶことが1番大事なのです
- 話をよく聞いて
- 質問をする
- 返事ははっきりする
このあたりのコミュニケーションがうまく取れればきっと実習はうまくいくはずです
始めにも言いましたが、失敗を過度に恐れる必要はありません
現場の技師さんも優しい人は多いですよ!
(特に若い方は学生の気持ちをよくわかってくれる人が多いので、仲良くなりましょう!)
ここにまとめたリンクは国試的にも確実に必要になる知識ですので
ぜひぜひ覚えていってください!
検査技師を目指す学生さんの役に立てば幸いです
ではでは!
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