- 必須脂肪酸
- 飽和脂肪酸
- 不飽和脂肪酸
- 脂肪酸の炭素数
- 二重結合の数
これらがゴロに詰まっている
脂肪酸の完璧なゴロ合わせです!
薬剤師・管理栄養士・臨床検査技師
など知識の必要な人は絶対に覚えていってください!!
脂肪酸のゴロ
バスおりれん~あら~
脂肪酸の名称:二重結合の数:炭素数
バ:パルミチン酸 :0:16
ス:ステアリン酸 :0:18
お:オレイン酸 :1:18
り:リノール酸 :2:18 必須
れん:リノレン酸 :3:18 必須
あら:アラキドン酸:4:20 必須
このゴロは必ず、二重結合の数と、炭素数を合わせて覚えてしまいましょう
二重結合は順番に001234
炭素数は最初のパルミチン酸が16
最後のアラキドン酸が20
他は18です
さらに!後ろの3つは必須脂肪酸
※必須脂肪酸とは、必須アミノ酸と同様に
身体の中で合成できないもの=食事から取るしかない
飽和脂肪酸とは、二重結合の無い脂肪酸なので
パルミチン酸とステアリン酸
不飽和脂肪酸は二重結合を持つ脂肪酸なので
オレイン・リノール・リノレン・アラキドン
となります!!
ぜひノートに一度まとめてみてほしいと思います
このゴロ合わせだけで、脂肪酸の単純な問題はめちゃくちゃ簡単に解けます!
実際の国家試験の過去問題
飽和脂肪酸はどれか【 臨床検査技師 国試 】
- ステアリン酸
- オレイン酸
- リノール酸
- リノレン酸
- パルミトレイン酸
先程のゴロ合わせを使ってみてください
飽和脂肪酸は二重結合の数が0の脂肪酸
すなわち答えは1ですね
二重結合を1つもつ脂肪酸はどれか。2つ選べ【臨床検査技師 国試】
- アラキドン酸
- リノレン酸
- パルミトレイン酸
- リノール酸
- オレイン酸
さあ先程のゴロの二重結合の数の部分に着目しましょう
- アラキドン酸:4
- リノレン酸:3
- パルミトレイン酸:?
- リノール酸:2
- オレイン酸:1
この問題は2つ選べ、なので
パルミトレイン酸を知らなくても
ゴロ合わせにより他をわかっていれば
3と5を選べるのです!
このように国家試験問題というのは
知らないものが出てきても、消去法によって解ける問題もあります
脂肪酸に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 【管理栄養士 国試一部改変】
- パルミチン酸は、不飽和脂肪酸である。
- エイコサペンタエン酸は、アラキドン酸と比べて炭素数が多い。
- オレイン酸は、ヒトの体内で合成できる。
- トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸である。
なかなか難しい問題ですので選択肢を一つずつ見ていきましょう
1.パルミチン酸は、不飽和脂肪酸である。
パルミチン酸は二重結合は0なので、飽和脂肪酸です
2.エイコサペンタエン酸は、アラキドン酸と比べて炭素数が多い。
エイコサペンタエン酸(EPA)とは青魚に多く含まれる脂肪酸で
ドコサヘキサエン酸(DHA)の仲間です!
EPAは二重結合5、炭素数20
DHAは二重結合6、炭素数22
という特徴があり、どちらも必須脂肪酸です
3.オレイン酸は、ヒトの体内で合成できる
ヒトの体内で合成できる=必須脂肪酸ではない
ということです
すなわち、パルミチン・ステアリン・オレインは必須脂肪酸ではないので
ヒトの体内で合成できる、という解釈になります
正解は3番
4.トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸である。
トランス脂肪酸は構造式に二重結合を含みます
(そもそも化学的に二重結合がないと、シス型とトランス型になれない)
二重結合を含むのは不飽和脂肪酸でした
ということで文章は間違いです
バスおりれん~あら~
これ一つで脂肪酸のいろいろなパターンの問題に対応可能です!
ぜひぜひ覚えてみてください!!
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