脂質の消化と分解産物

臨床化学

こちらの記事の続きとなっています

 

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脂質の消化と分解産物について

 扱っていた問題はこちら

消化酵素について正しい文章はどれか2つ選べ【PT】

  1. アミラーゼはマルトースをブドウ糖に分解する
  2. マルターゼはデンプンをデキストリンに分解する
  3. ペプシンはタンパク質をポリペプチド鎖に分解する
  4. トリプシンはトリペプチドをアミノ酸に分解する
  5. リパーゼは中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する

 選択肢の5番、脂質に関するところを解説していきたいと思います。

 

リパーゼは脂質を分解する、脂質は分解されたあとどうなるのか、そもそも脂質とは..?

脂質にも色々種類がありますが、食事から摂取する脂というのは基本的に

中性脂肪です。別名をトリグリセリド

 

中性脂肪の構造を覚えよう!

中性脂肪は1分子のグリセリン3分子の脂肪酸でできています。

図1.中性脂肪のイメージ図

このグリセリンと脂肪酸を繋いでいる赤い部分の結合を分解するのが、リパーゼです。

 

類似問題いってみましょう。

リパーゼによるトリグリセリドの分解産物はどれか2つ選べ【DH】

a. 脂肪酸

b. 胆汁酸

c. グリセロール

d. コレステロール

 

この問題で着目すべきは グリセロール = グリセリン です

これがわかっていれば、先程の図にある通り、 a,c ですね。

 

カタカナ名にも別名があってややこしいですが、

色々な問題を見て慣れることがやはり一番です!

 

脂質を消化についてわかったところで、

ついでに吸収についても見ていきましょう。

 

腸管で吸収された(     )は リンパ管に入った後、静脈で血管系に 流入して肝臓に運ばれる

a. アミノ酸

b. 果糖(フルクトース)

c. ブドウ糖(グルコース)

d. 脂肪酸

 

この問題のポイントは

吸収された後、リンパ管に入る

というキーワード。

中性脂肪が分解されてできた脂肪酸は

小腸での吸収後、血管の前にリンパ管に入ります。

 

ちなみに糖類やアミノ酸は血管に入って、門脈を通って肝臓に運ばれます

 

まとめ

  • 中性脂肪の別名はトリグリセリド
  • 中性脂肪=1分子グリセリン(グリセロール)+3分子脂肪酸
  • 吸収された脂肪酸はまずリンパ管に入り、その後血管→肝臓へ

 

実は脂肪酸にも種類が様々あります。

国試に狙われやすい脂肪酸の覚え方についても今後書いていきたいと思います!

ではでは!

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