交感神経と副交感神経を合わせて自律神経系という
国試の基礎医学知識として必須レベル、自律神経系の役割について!
まずはどんな問題が出るか見ていきましょう。
問題を解く前に知識を勉強するのも大事ですが
問題を見て、選択肢を見てから、
どこを勉強するか決めるのも有効な方法です!
なぜなら
国家試験に出てる問題が一番大事なところだからです。
教科書や資料を見てどこが最も重要か自己判断できますか?
その判断ができる人は、しっかり勉強している証拠です!偉いです。
教科書や資料見てもよくわからない人こそ
問題を見てから勉強する部分を決めてみるのも有効です。
交感神経の作用はどれか【PT】
- 瞳孔の縮小
- 膀胱の収縮
- 心拍数の減少
- 気管支の拡張
- 膵液の分泌促進
正解は4
副交感神経の作用はどれか【PT】
- 瞳孔散大
- 発汗促進
- 心拍数増加
- 気管支の収縮
- 消化液の分泌抑制
正解は4
このような問題が出るわけですね。
交感神経、副交感神経とは
交感神経と副交感神経は、合わせて自律神経といいます。
身体の状態を整えている神経だと思ってください。
自律神経が乱れて、常に心臓がドキドキする、寝れない…
という悩みをよく聞きますね。
これはストレスの多い現代社会では誰でも起こりうることなのです。
でも、何で自分がこんな状態になっているのか
それを知ることで、ちょっとでも安心できるかもしれません。
そのためにも、交感神経と副交感神経を理解しましょう。
交感神経と副交感神経を見分けるたった2つのイメージ
交感神経は緊張・闘争状態
副交感神経は安静(リラックス)状態
この2つの状態を保っているのが、交感神経と副交感神経です。
さぁここで問題に戻ります。
問題で聞いていたのは、
- 瞳孔
- 膀胱
- 発汗
- 心拍数
- 気管支
- 消化
主にこの6つですね。
これがどういう状態になっているか、
緊張と闘争:交感神経
なにかにムカついてキレそうになった時の状態です。
- 瞳孔ー大きくなる、開く、カッとなる
- 膀胱ー尿意は一時的になくなる、膀胱に尿を溜める
- 発汗ー汗が吹き出す
- 心拍数ー心臓の鼓動はどんどん早くなる
- 気管支ー拡張する=呼吸が荒く、多くの酸素を取り込む
- 消化ー消化器系は止まる、抑制される
安静・リラックス:副交感神経
好きな音楽聞いたり、甘いものを食べたり、ゆったりしてる時の状態です
- 瞳孔ー縮んで小さくなる
- 膀胱ー収縮して排尿しやすくする
- 発汗ー汗は出にくくなる
- 心拍数ー心臓の鼓動は落ち着きゆっくり
- 気管支ー収縮する、呼吸は静かになる
- 消化ー消化を進めるためよく動く
交感神経と副交感神経の役割のまとめ
図でまとめると以上のようになります!
ポイントは闘争状態(交感神経優位)では
・呼吸が荒くなる→酸素がたくさん通る→気管支は緩む(弛緩する、広がるということ)
・血管が収縮する(ホースを握ると水圧が強くなるように)→血圧が上がる→心拍数は増加
というところでしょうか。
血管と気管支の収縮・拡張は逆の状態にあるんですね。
ここは少しあやふやになりがちなのでチェックしておきましょう。
もし自律神経が不安定になってしまったら
国家試験の勉強をしている学生さんを見ていると
そのプレッシャーや不安から自律神経が崩れてしまう人もよく見ます。
まずは自律神経を理解し、自分がどうなっているかを理解しましょう。
交感神経が優位になっていれば、
落ち着かずドキドキして、
なかなか寝付けないこともあるでしょう。
副交感神経が優位になりすぎて、
胃腸がゴロゴロする、下痢が止まらない、お腹がすぐ痛くなる
この記事を書いている私もその経験があります。
それでも、身体の不調の原因・理由がわかるということは
何も知らないよりは安心なんです。
もちろん、症状が治まらなかったら病院にいきましょう。
医療系の資格を目指している人は
自分や大事な家族の身体の異変にも気づいてあげられる
それはとても大事なことだと思います。
医療系の国家資格は、自分のため、家族のため
困っている人のために必ず役に立つものです。
そのために資格取得を応援しています、頑張りましょう!
ではでは今日はここまで!
↓実践問題の解説もしっかり行っています
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