これだけは覚える消化酵素【理学療法士 国試対応】

PT国試解説
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消化酵素【PT編】

連日、消化についての記事を書いています。

似たようなこともたくさん書いていますが、

もうそれ知ってるわ~、と読み流せることも大事です!

繰り返すことが記憶の定着に繋がります!

 

それではいってみましょう。

 

消化酵素について正しい組み合わせはどれか【PT】

  1. ペプシン  ー 膵臓
  2. プチアリン ー 胃
  3. トリプシン ー 口腔
  4. リパーゼ  ー 大腸
  5. ラクターゼ ー 小腸

 

 

解答は5です。

いつもどおり各選択肢を見ていきましょう。

 

1.ペプシンで分泌→ 酸性で働く→ タンパク質の分解

2.プチアリン→…?

プチアリンは、唾液アミラーゼの別名です。

可愛らしい名前ですし覚えてしまいましょう。

ちなみに、膵液アミラーゼの別名ジアスターゼといいます。

 

3.トリプシン膵液で分泌→ アルカリ性で働く→ タンパク質を分解

4.リパーゼ膵液で分泌→ アルカリ性で働く→ 脂質を分解

5.ラクターゼ→ ラクターゼは牛乳に含まれる糖、ラクトース(乳糖)の分解酵素

 

ラクトースのような二糖類についてはこちらの記事でも書いています。

 

二糖類の覚え方はまるいラスク

 

これらの二糖類は小腸の酵素で分解されます。
マルトース→ マルターゼ
・ラクトース→ ラクターゼ
・スクロース→ スクラーゼ

酵素の名前は基本的に○○アーゼ(○○は分解する物質)

という形になっているので簡単に覚えられます!

 

これを覚えておくと後々役立つ場面があるので、頭の片隅にいれておきましょう!

 

消化酵素について正しい文章はどれか2つ選べ【PT過去問】

  1. アミラーゼはマルトースをブドウ糖に分解する
  2. マルターゼはデンプンをデキストリンに分解する
  3. ペプシンはタンパク質をポリペプチド鎖に分解する
  4. トリプシンはトリペプチドをアミノ酸に分解する
  5. リパーゼは中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する

 

 

 これは分解産物に関する問題で、消化器系ではやや難しめです。

選択肢の誤りは必ず訂正する癖をつけましょう!

 

1.アミラーゼマルトースをブドウ糖に分解する→マルターゼ

2.マルターゼデンプンをデキストリンに分解する→アミラーゼ

マルトース →マルターゼ を知っていれば、

この選択肢は両方間違いだと気づけますね!

 

・タンパク質の分解酵素

ペプシン・トリプシンは共にタンパク質を分解する酵素ですが、

正確には役割が異なります。

タンパク質ペプチドアミノ酸 という3つの言葉。
この違いをしっかり理解しましょう。

 
タンパク質とはアミノ酸が数百~数万もくっついでできたものです。


ペプチドとは2~100個程度のアミノ酸がくっついてできた、小さいタンパク質のことなんです。

分子の大きさの関係性を示すと以下になります!

タンパク質 > ペプチド > アミノ酸

 

ここで3番の選択肢を見てみましょう

3.ペプシンはタンパク質をポリペプチド鎖に分解する

ペプチドの頭についている、ポリ とは 複数の という意味です。

他には、3つの という意味の トリペプチド

2つの という意味の ペプチドなどもあります。

それぞれ、アミノ酸が何個くっついてできたものか、を表していますが

重要なのはタンパク質を分解するとまずはペプチドになるということです。

最終的には、このペプチドも分解され、アミノ酸になり身体の材料になるんですね。

ということで3は正しい

 

  1. アミラーゼはマルトースをブドウ糖に分解する
  2. マルターゼはデンプンをデキストリンに分解する
  3. ペプシンはタンパク質をポリペプチド鎖に分解する
  4. トリプシンはトリペプチドをアミノ酸に分解する
  5. リパーゼは中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する

 

4.トリプシンもまずはタンパク質→ポリペプチド に分解します

ペプチドを分解する酵素は、まとめてペプチダーゼと呼ばれます

このネーミングもペプチドを分解するアーゼ(酵素)ですね。

 

最後に5の脂肪分解についてです。

リパーゼは脂肪を分解する酵素でしたね。

では脂肪は分解されたあとどうなるのか…。

  

長くなってしまったため、次の記事に続きます!

次の記事で脂肪の分解について、他の過去問も出しつつ解説していきます!

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コメント

  1. 膵臓アミラーゼの別名に誤りがあったため修正しています。申し訳ありませんでした。

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