糖尿病とはどのような病気なのかについてはこちらの記事をしっかり読んでほしいと思います!
糖尿病の症状と合併症
糖尿病の症状とは
糖尿病はその名の通り
尿に糖が出てきてしまいます
血液中に溜まってしまった
糖を排出しようとして、尿の量が増えます
尿の量が増えると、常に喉が乾きます
これがいわゆる
糖尿病の自覚症状
多尿と口渇
になります(これはあくまで自覚症状です)
では、血糖値が高い状態になると…身体の中ではどのような症状が起こるのか?
多量の糖は血管を傷つける
高血糖になると何が起こるのか
多量の糖が血管を傷つけるのです
糖尿病の最も重大な症状というのは
糖が血管を傷つけることによる
血管障害です
そして
血管障害で血流が悪くなる
↓
血流が悪くなり神経にも障害をきたす
↓
糖尿病による神経障害
そして
最終的には
腎臓がやられてしまいます
2型糖尿病は人工透析の原因第1位です
覚えておきましょう!
国試によく出る糖尿病の三大合併症
細小血管の合併症
細小血管とは細い血管のことです
細い血管ほど弱いため、糖尿病の影響を非常に受けやすいです
その細小血管の三大合併症の覚え方がこちらです
し:神経症
め:網膜症
(※眼の「網膜(もうまく)」の部分です)
じ:腎症
細い血管は「しめじ」
これら3つは細い血管が糖で詰まると
非常に影響が出やすいです
具体的には
し:糖尿病神経症
特に下肢の神経障害が起こりやすい
最終的に足の感覚がなくなってしまい
感染・壊死により、下肢切断となる患者もいる
め:糖尿病網膜症
眼の網膜の血管が詰まると、網膜に栄養がいかず
失明の恐れもある
他には、栄養が行かずレンズが濁る
白内障にもなりうる
じ:糖尿病腎症
腎臓の血管が弱り、ろ過作用が弱まります
糖尿病腎症は、糖尿病がだいぶ進んでいることを意味します
腎臓の作用が弱くなり、高血糖、高血圧が続き
最終的に人工透析となるケースもあります
大血管の三大合併症
大血管障害の覚え方は
え:壊疽(えそ)・壊死(えし)
※壊疽は大きな血管が詰まり、血液が通らず組織が死んでしまう状態
の:脳梗塞
き:虚血性心疾患
※虚血性心疾患とは、心筋梗塞や狭心症のことです
以上の小血管・大血管障害も全て
血糖上昇による
高血圧、動脈硬化
が長く続いて、起こってくる障害になります
糖尿病に合併しやすい疾患として誤っているのはどれか【国試例題PT】
- 下肢神経障害
- 尿路結石
- 白内障
- 虚血性心疾患
- 動脈硬化症
糖尿病の合併症は血管が傷つくことで起こる
でしたね
2番の尿路結石は糖尿病と直接の関係はありません
他の症状はこれまでに説明した通りです
糖尿病で最も眼病変が起こりやすい部位はどれか【国試例題PT】
- 虹彩
- 網膜
- 視神経
- 水晶体
- 角膜
目の血管が傷つき一番影響が出るのは
網膜です
糖尿病性網膜症です
糖尿病の合併症でないのはどれか【国試例題Ns】
- 腎障害
- 神経障害
- 肝硬変
- 網膜症
しめじ を覚えていれば即答な問題ですね
答えは3番です
まとめ
- 糖尿病の細小血管の三大合併症
- し:神経症
- め:網膜症
- じ:腎症
- 糖尿病の大血管の三大合併症
- え:壊疽・壊死
- の:脳梗塞
- き:虚血性心疾患
これら全ては高血糖による、
動脈硬化や、血管の詰まりが原因です
次回は、国試で知っておくべき
「糖尿病の検査」 をやっていきたいと思います!
ではでは!
コメント