ポイントを押さえる! ビタミンと欠乏症【臨床検査技師・看護師・理学療法士 国試対応】

ビタミン

ビタミンの分類について、あやふやな方はまずこちらの記事を見てください!

 

 

さて必須栄養素であるビタミンですが

 

 

不足・欠乏してしまう場合どんな病気になるのか

 

ビタミンは国家試験の出題頻度もなかなか高めです。

 

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ビタミンと欠乏症

 

ビタミンA(レチノール):夜盲症

夜盲症は暗い場所での視力が著しく落ちる病気です

ビタミンAは体内でロドプシンという物質になります

ロドプシンは目が光を感知するのに必要なため

ビタミンAの欠乏によって夜盲症となるわけです。

 

いろいろな色の目のイラスト(青)

ビタミンA→ロドプシン→光の感知→欠乏で夜盲症

 

 

ビタミンD:くる病、骨軟化症

ビタミンDはカルシウムの吸収に必要です(重要)

 

 

くる病というのは小児でビタミンDが不足すると

骨の形が曲がってしまったりする病気です

 

骨折した骨のキャラクター

大人の場合は、骨軟化症といい、同様に

骨が柔らかくなり、変形してしまいます

 

ビタミンE

ビタミンEは不足による大きな病気は特にありませんが

皮膚のシミや肌荒れの原因となることがあります

 

その理由が重要なので覚えてください

 

ビタミンEには抗酸化作用があります

 

ビタミンEが不足するとお肌の脂質が酸化しやすくなり

シミや肌荒れの原因となりやすいというわけです。

 

女性には必須の知識ですね、ぜひ覚えておきましょう!

ちなみにビタミンEを多く含むのはアーモンドや大豆です。

 

アーモンドナッツのイラスト

また、近年では肌にいいからとサプリで摂り過ぎになるケースもあります

脂溶性ビタミン(DAKE)はとり過ぎにも注意!

 

 

ビタミンK:血液凝固障害

ビタミンKの重要な作用は血液の凝固です

また、ビタミンDと同様、骨の形成にも関与します

 

ほとんど不足することはありませんが

ワーファリンという薬を飲んでいる患者さんはビタミンKには注意が必要です!

 

ワーファリンというのは血をサラサラにして固まりにくくする薬です

 

ビタミンKは血液を固める作用を強めるため

ワーファリンの効果を打ち消してしまいます

 

 

 

続いて水溶性ビタミンです

 

ビタミンC(アスコルビン酸):壊血病

これは聞いたことある人も多いのではないでしょうか?

 

漫画のワンピースにも出てきたことがある病気です。

 

大航海時代、レモンなど柑橘類(に含まれるビタミンC)を

摂ることの難しい船の上で

壊血病にかかった人が次々死んでいったと言われています

 

壊血病の正体とは、ビタミンC不足による

コラーゲンの合成ができなくなることです

 

ビタミンCはコラーゲンを作るのに必要です

そして、ビタミンCにも抗酸化作用があります

 

ビタミンCがお肌に良いと言われるのはこのためなんですね!

 

縦斬りのレモンのイラスト

壊血病になると、コラーゲン不足で歯ぐきが弱くなり、

最終的には出血をして、死に至ってしまいます

といっても、現代社会でかかることはまずない病気なのでご安心を

 

 

ビタミンB1(別名:チアミン):脚気、ウェルニッケ脳症

脚気もウェルニッケ脳症(ウェルニッケ-コルサコフ症候群ともいう)

いずれも原因としてビタミンB1不足による、神経伝達障害です

 

脚気の検査は今はほとんど行われませんが

ヒザを木槌などで軽く叩くと足が反射で動くあれですね(膝蓋腱反射という)

反射の神経の伝達障害により、反射が消失します

脚気の検査のイラスト

 

ウェルニッケーコルサコフ症候群も同様に

神経の伝達障害により、運動障害が起こるような病気です

 

 

 

メジャーなビタミン欠乏症としては以上を押さえておきましょう

 

ビタミンと欠乏症【例題】

 それでは!実際の問題を見ていきましょう

 

ビタミンB1(チアミン)欠乏によるのはどれか2つ選べ【PT】

  1. 脚気
  2. 痛風
  3. ペラグラ脳症
  4. Mallory-Weiss(マロリーワイス)症候群
  5. Wernicke-Korsakoff(ウェルニッケコルサコフ)症候群

 

 

  

 

答えは1,5ですね

 

他の選択肢も解説していきます

2. 痛風はプリン体の摂り過ぎによって、代謝物である尿酸結晶ができてしまい足の指先などに非常に痛みを伴う病気です

 

3. ペラグラは今回書いていませんが、

ビタミンB群であるナイアシンの欠乏症です

 

4.マロリーワイス症候群は、ビタミンとは関係はないです

嘔吐などによる食道の裂傷をいいます

 

 

ビタミンと欠乏症の組み合わせで正しいものはどれか【臨床検査技師】

  1. ビタミンA ーペラグラ
  2. ビタミンB1 ー悪性貧血
  3. ビタミンC ー夜盲症
  4. ビタミンD ーくる病
  5. ビタミンK ー壊血病

 

 

この答えはもう一度この記事を見返して確認してみてほしいと思います!

誤った選択肢を正しい答えに訂正できるようにすることで

知識が定着します

必ずやりましょう

 

 

一つ補足として

悪性貧血について

 悪性貧血とはビタミンB12の欠乏による貧血です

 ただ注意したいのは、

 

ビタミンB12の吸収には胃の内因子が必要です

 

そのため、胃切除の患者さんでも悪性貧血になりえます

(ビタミンB12をいくらとっても、内因子がなく吸収できない)

 

これについては貧血の問題でまた触れたいと思います

 

 

ビタミンの欠乏とその病態との組み合わせで正しいのはどれか【看護師】

 

  1. ビタミンA ー 壊血病
  2. ビタミンB1 ー 代謝性アシドーシス
  3. ビタミンC ー 脚気
  4. ビタミンD ー 悪性貧血
  5. ビタミンE ー 出血傾向

  

 

 

 

ビタミンAは○○症で…

ビタミンB1は○○…

ビタミンCは○○病…

というように思い出しながら

一度でも頭を回転させて答えを見ると

より知識は定着しやすくなりますよ

 

 

しかしながらこの問題、

 

  1. ビタミンA ー 壊血病 夜盲症
  2. ビタミンB1 ー 代謝性アシドーシス 脚気、ウェルニッケ脳症
  3. ビタミンC ー 脚気 壊血病
  4. ビタミンD ー 悪性貧血 くる病
  5. ビタミンE ー 出血傾向 出血傾向はビタミンK不足

と、一見すると答えがないように見えます

 

こういった場合は消去法で解いていくのも手です

ビタミンA,C,D,E については間違いは確実です

そのため答えは2になるのですが

理由について解説します

(この問題自体は消去法で解ければそれでもよいのです)

 

 

ビタミンB1不足で代謝性アシドーシスになるのはなぜか

ビタミンB1欠乏は神経伝達の障害を引き起こす でしたね

もう一つの役割として、解糖系ークエン酸回路に必要な

TPPという補酵素としての役割があります

 

そのため、解糖系でできたピルビン酸が

クエン酸回路に入れず乳酸となってしまいます

この乳酸が貯まり、血液が酸性に傾くアシドーシスという状態になるのです

 

 

ビタミンと欠乏症のまとめ

脂溶性ビタミン

  • ビタミンA:夜盲症
  • ビタミンD:くる病
  • ビタミンK:出血傾向、凝固不足

 

水溶性ビタミン

  • ビタミンC:壊血病
  • ビタミンB1:脚気、ウェルニッケ脳症、代謝性(乳酸)アシドーシス
  • ビタミンB12:悪性貧血

  

長くなってしまいましたがビタミンと欠乏症について以上です!

ここまで読んでもらってありがとうございます!

 

 

↓もう一度ビタミンを最初から勉強する

 

↓ゴロ合わせで覚えてしまうのも有効な方法です

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