【第66回臨床検査技師国家試験】AM32, 33 34の問題をわかりやすく解説

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国試かけこみ寺です!

令和2年2月19日(水)に実施された

の臨床検査技師国家試験問題について

一部の分野をわかりやすく解説していきます!

問題(+別冊)と解答は厚生労働省のHPで公開されています

※以下の問題の出典は全て、厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-07.html)で公開している問題を引用しています。

問題に対する解説は国試かけこみ寺のオリジナルとなります。

 

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MT66-AM32:糖尿病精査のため来院した患者の検査結果で糖尿病型を示すのはどれか。2つ選べ。

1.HbA1c 6.8%
2.随時血糖値 170 mg/dL
3.グリコアルブミン 14.8%
4.75 g 経口ブドウ糖負荷試験1時間血糖値 220 mg/dL
5.75 g 経口ブドウ糖負荷試験2時間血糖値 210 mg/dL

 

 

糖尿病型を判断するための基準値は以下の通りです!

早朝空腹時血糖値:126 mg/dL以上
随時血糖値:200 mg/dL以上
75gブドウ糖負荷試験2時間値 200 mg/dL以上
HbA1c(グリコヘモグロビン):6.5%以上

 

これで判断すると答えは1,5です

4.の選択肢は1時間値なので騙されないようにしましょう!

 

空腹時血糖が126というやや覚えづらい数字ですが

随時血糖と75g糖負荷試験は200と覚えやすいですね

HbA1c は6.5%以上、HPLCでの測定が一般的です

 

↓以下の記事でも詳しく解説をしていますので、復習にどうぞ!

 

 

MT66-AM33:過去約2か月の平均血糖値から想定される HbA1c値より測定値が高値になるのはどれか。

1.輸血後
2.腎性貧血
3.大量出血後
4.溶血性貧血
5.鉄欠乏性貧血

 

この問題の考え方はどのようにすべきでしょうか

 

・HbA1cとは

HbA1cはヘモグロビンに糖がアマドリ転位して生成されます

最も重要なのは、約1,2ヶ月前の血糖値を反映すること

これは赤血球の半減期(約60日)に由来します

 

このことから、赤血球の寿命や、入れ替わりが激しくなると

本来の血糖値から想定されるHbA1cの値と異なる可能性がでてくるということです

 

各選択肢を見ていきましょう

1.輸血後は低値

輸血後ということは多量の出血などがあり

赤血球が激しく入れ替わったことを示します

つまり、1,2ヶ月前に糖化されたヘモグロビンは

入れ替わって割合は少なくなということです

 

 
2.腎性貧血はEPO治療中は低値と考えられる

腎性貧血とはEPO (エリスロポエチン)の不足により

赤血球の産生が抑えられることによる貧血です

治療法はEPOの投与になりますが、

そうなると新しく出来た赤血球は多くなり

結果として糖化したヘモグロビンの割合は低値になると考えられます

※EPO投与中の但し書きはないのであまりはっきりしない選択肢ですね

 

 
3.大量出血後は低値

これは1の輸血治療と同じく、

大量出血により赤血球の入れ替わりが激しいため低値

 

 

 
4.溶血性貧血は低値

こちらも1,3と同じく、溶血して赤血球が壊れていますから

赤血球の入れ替わりが激しく低値であると考えます

 

 
5.鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血は鉄が足りず、赤血球の産生が遅くなり

赤血球の寿命が伸びるという特徴があります

そのため、本来よりも糖化ヘモグロビンの入れ替わりが遅い

つまり、本来のHbA1cよりも高値になると考えられます

※ただし、鉄剤による治療を行っている最中の場合

赤血球の産生は増加しますので、糖化していないヘモグロビンの割合が増えます

つまり、鉄剤治療中は低値となる、少し話がややこしいですね

 

 

実際の臨床ではこのように患者さんの治療状態なども反映されますから

検査の数値だけでなく、全体の情報から判断すべきだとわかりますね

 

MT66-AM34:血糖調節機構の組合せで誤っているのはどれか。

1.インスリン -解糖系促進
2.肝 臓 -グリコーゲン合成
3.グルカゴン -グリコーゲン分解抑制
4.脂肪組織 -トリグリセライド合成
5.腎 臓 -糖新生

 

 

選択肢をひとつひとつ丁寧に吟味していきましょう

 

難しい問題ではありませんが

直感的に選んだ選択肢が本当に正しいか

必ず確認は必要です

 

 

  

1.インスリン -解糖系促進 ◯

インスリンは血中の糖を下げるホルモンです

血中の糖を、細胞に取り込ませることによって下げる

細胞が取り込んだ糖は、

・グリコーゲンとして貯蔵されるか

・解糖系で消費されるか

 

となりますので、解糖系の促進は正しいと言えます 

 

 

2.肝 臓 -グリコーゲン合成 ◯

グリコーゲンの合成が盛んなのは肝臓と骨格筋です

 


3.グルカゴン -グリコーゲン分解抑制促進

グルカゴンは血中の糖を上げるホルモン

つまり、これはインスリンと逆で

・グリコーゲンの分解を促進

・解糖系を抑制する

さらに

・糖新生を促進する

※糖新生とはピルビン酸など糖以外の物質から、グルコースを生成する反応です

 

こういった選択肢を吟味する時は 

頭の中で段階的に考えていきましょう

 

グリコーゲン分解を抑制するとどうなる?

→グリコーゲンが分解されないと血糖がなくなる

→グルカゴンは血糖値を上げるホルモンだ

→だからグリコーゲンの分解は促進される方にいくはずだ

 

このように自問自答しながら選択肢を確かめていくのです

 

 


4.脂肪組織 -トリグリセライド合成 ◯

これは書いてあるとおりです 


5.腎 臓 -糖新生 ◯

糖新生は肝臓と腎臓で盛んに行われます

 

↓糖尿病については以下の記事で簡単に復習できます

 

 

今回の解説は以上になります!

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