【第55回理学療法士国家試験】PM75, 76, 77, 90の問題をわかりやすく解説

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国試かけこみ寺です!

 

令和2年2月23日(日)に実施されたPT国試の

基礎医学系の問題について解説していきます!

 

問題(+別冊)と解答は厚生労働省のHPで公開されています

 

※以下の問題の出典は全て、厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-08_09.html)で公開している問題を引用しています。

問題に対する解説は国試かけこみ寺のオリジナルとなります。

 

 

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PT55-PM75:尿検査項目とその検査結果が高値となる疾患との組み合わせで正しいのはどれか

1.ケトン体ー膵炎

2.ビリルビンー糖尿病

3.アルブミンー肝硬変

4.ヘモグロビンー心筋梗塞

5.ミオグロビンー横紋筋融解症

 

 

 

 

答えから言ってしまうと

これは5が正解になります

 

横紋筋融解症とは筋細胞が壊れてしまう病気です

そのため、筋肉に多く含まれるミオグロビンが増加し

尿中に出現します(ミオグロビン尿の見た目は血尿になります)

 

 

1.ケトン体が尿中に出現する疾患は糖尿病です

これは糖尿病では糖がうまく使えずに脂質代謝が進むため

ケトン体が増えます、そしてケトアシドーシスとなります

 

2.ビリルビンが尿中に出現する疾患は胆道閉塞

具体的には、胆石、膵頭部癌などです

そして尿中のビリルビンは、直接ビリルビンが出現します

↓これに関しての類似問題を紹介しています

 

3.アルブミンが尿中に出現するのはネフローゼ症候群です

腎不全、尿毒症なども含まれます

腎機能が低下すると、タンパク質が尿中に出てきてしまうからですね

 

4.ヘモグロビンが尿中に出現するのは溶血性疾患です

疾患には色々ありますが、自己免疫性、輸血の血液型不一致 などです

 

PT55-PM76:悪性腫瘍細胞の特徴で誤っているのはどれか

1.増殖が速い

2.核分裂が多い

3.染色体異常が多い

4.核/細胞質比が小さい

5.未分化型は悪性度が高い

 

 

悪性腫瘍細胞=がん細胞のことです

1,2,3,5はまさにがん細胞の特徴です

 

4はどうでしょうか

がん細胞は核が大きくなります

すなわち、核/細胞質の比は大きくなる、が正しいですね

具体的な数字で見てみると

通常の細胞で、核:細胞質=1:2だとすると

核/細胞質は1/2=0.5となります

がん細胞で核が大きくなると

核:細胞質=2:2

核/細胞質は2/2=1.0

ということで、核が大きくなると、核/細胞質 比も大きくなりますね!

 

 

 

 

PT55-PM77:ステロイド薬の長期投与によって生じやすいのはどれか

1.腎不全

2.低血圧

3.骨粗鬆症

4.体重減少

5.高カリウム血症

 

これは覚えるしかないのですが

ステロイド薬の長期服用で最も多い副作用

骨粗鬆症になります

 

免疫抑制のためステロイドなどを長期服用している患者さんなどは

転倒などによる骨折に注意する必要があります

 

 

PT55-PM90:心室中隔欠損症で正しいのはどれか

1.チアノーゼを生じる

2.動脈管が開存している

3.卵円孔の閉鎖不全である

4.肺血流量は正常よりも多くなる

5.大動脈から肺動脈に直接血液が流れる

 

心室中隔欠損の図を以下に示します

心室中隔欠損
一般財団法人 北海道心臓協会
より画像引用

この状態で血液を送り出そうとすると、

左心室から右心室へ血液が漏れ出してしまいます

そしてその血液が、肺動脈へ流れ込み

肺高血圧症が起こりやすくなります

 

 

1.チアノーゼは中隔欠損のみでは起こりにくいです

チアノーゼを最も生じやすい疾患はファロー四徴症です

 

2.動脈管は別名ボタロー管といいます

胎児の時に、肺動脈と大動脈を繋ぐ重要な役割を果たします

これが塞がらないのが動脈管開存症で

大動脈の血液が肺動脈に流れるので、やはり肺高血圧を引き起こします

 

3.卵円孔は右心房と左心房を繋ぐ穴のことです

出生後数日で卵円孔は塞がりますが、実は2割くらいの人は

卵円孔が開存したままと言われています

ですが、基本的には症状のない人がほとんどです

 

5.大動脈から肺動脈に直接血液が流れるのは

先程の、動脈管開存症などです

 

 

今回の解説は以上となります!

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